Just for a Day: 小林真里ブログ

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映画監督/映画評論家 小林真里(Masato Kobayashi)です

『RAMEN FEVER』 韓国・全州国際映画祭、ソウル国際環境映画祭 正式出品!

Weyes Bloodのマスターピース

「Titanic Rising」がリリースから5周年を迎え、

代表曲「Andromeda」のロストビデオをドロップ!

 

Weyes Bloodことナタリー・メリングが

三役を演じる壮大で美しいスペース・オデッセイです!

 

 

 

2024年の現時点での韓国ドラマの最高傑作といえば、

現在日本ではNetflixで配信中の「涙の女王」

 

 

キム・ジウォン、キム・スヒョン主演の

ラヴストーリーですが、

厳密にいえば、財閥令嬢と田舎出身の弁護士青年の

身分のギャップが激しい2人の恋を描いた

逆シンデレラ的なロマンスと同時に、

その後の2人の結婚の破綻と再生の物語でもあります。

 

失われた愛と絆を再び取り戻す、

というテーマは韓国ドラマとしては、なかなか新機軸かと。

 

全16エピソードで、1週間に2エピソード配信されますが、

Studio Dragon制作なので、「還魂」などもそうでしたが、

一話が80分から90分という映画一本分のボリューム

 

そうなると、なるべく多くのキャラクターを登場させて、

それぞれのエピソードをスマートに交錯させないと

話がもたないわけですが、二つの家族と

ヴィラン的な存在(パク・ソンフンが相変わらず憎らしいほど強烈)

がいずれもキャラクター造形が際立っており、

三角関係や家族同士の対立や交流、

脇役のロマンス、サスペンスフルな財閥転覆の陰謀などを

交えて重曹的に、巧みに交通整理しながら

小気味よく描いているので、飽きることはないです。

 

近年の韓国ドラマの傾向として、

尻上がりに盛り上がりをみせ、最終話で一気にピーク!

ということが少なく、長丁場のマラソンだけに、

ラストではすでに息切れをしており、

最終話の2つ前ぐらいのエピソードがピークで

着地の収まりが悪い。

と感じることがよくあるのですが

(制作途中で脚本が変更されることも理由の一つかも?)、

「涙の女王」の場合は、先週日曜に配信された

第10話、これが早くもピークではないか。

というぐらい最高潮にドラマティックで

カタルシスを得たのでありました。

 

ここから残り6エピソードがゴールに向かって、

どういう方向に転がっていくのか。

第10話以上のさらなるピークが待っているのか。

 

俄然、今後の展開に目が離せないのですが、

今月中にこの作品がもう終了してしまうというのが、

残念でもあります!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年も南仏で開催される世界最高峰の映画祭、

第77回カンヌ国際映画祭のラインナップが発表!

 

 

コンペティション部門には、

ヨルゴス・ランティモス、

フランシス・フォード・コッポラ、ポール・シュレイダー、

デイヴィッド・クローネンバーグ、

ショーン・ベイカー、アリ・アッバシ、

アンドレア・アーノルドといった巨匠・常連とともに、

僕の友人でもある『REVENGE/リベンジ』監督、

コラリー・ファルジャの新作

『The Substance』も選出されました!めでたい!

 

 

マーガレット・クオリー、デミ・ムーア、

デニス・クエイドらが出演するベールに包まれた同作は、

SF、スリラー、ボディホラーと色んな説が出ていますが、

ジャンル映画であることは間違いないでしょう。

 

僕は今年も例年通りカンヌに参加するので、

この新作を目撃するのも、

コラリーに現地で再会するのも本当に楽しみです。

 

そしてコラリーも、僕の映画『BEYOND BLOOD』

に重要なキャストの1人として出演しています!

 

さて、僕が監督した映画

『BEYOND BLOOD』のメインキャストの1人で、

フレンチホラーの雄、ザヴィエ・ジャン

(『フロンティア』『コールド・スキン』)の最新作

『Under Paris』のトレイラーが公開されました!

 

 

パリ、セーヌ川で開催中のワールド・トライアスロンの会場に、

恐怖の巨大ザメが出没するパニックホラー。

 

子供の頃に『ジョーズ』を見て、映画監督になることを

誓ったというザヴィエにとって、

まさにドリーム・プロジェクトです。しかも超大作!

 

主演は『アーティスト』でアカデミー賞にノミネートされた、

ベレニス・べジョ

 

今夏はパリ五輪もあるしね!!

 

6月5日にNetflixで配信開始です!!!

 

 

 

同じく『BEYOND BLOOD』のメインキャスト、

ジュリアン・モーリーアレクサンドロ・バスティロ

(『屋敷女』『ザ・ディープ・ハウス)の最新作

『The Soul Eater』は5月に本国フランスで公開!

 

ヴィルジニー・ルドワイヤン主演のミステリーホラーです!

 

 

 

 

『オーメン』のプリクエル、

『オーメン:ザ・ファースト』を劇場で初日に鑑賞しました。

 

 

『オーメン』といえば、

『エクソシスト』『悪魔のいけにえ』と並ぶ

ホラー史に燦然と輝く1970年代クラシックホラーなので、

そことは切り離して別物として鑑賞しましたが、

全編を通したタイトな演出と細やかなカメラワーク、

そしてシャマラン製作「サーヴァント」でも

クリーピーな演技が白眉だった

長身女優ネル・タイガー・フリーの熱演もあり、

なかなか楽しめました。

 

ゴア描写はもうちょっと工夫できた気もしますし、

120分はちょっと長すぎだな、と感じましたが。

 

昨年11月にローマとヴァチカンを訪れていたので、

ちょっと懐かしい感もあったのですが、

時代設定が1971年なので、さすがにかなり別の街でした。

 

そして怖い出産シーンでモザイクがかかっていて、

なんだこれは一体...? と唖然としました。

 

プリクエルのホラーにしては、

アメリカでもなかなか評価が高いですね。

 

 

 

この1ヶ月間で、

ソウル、ロサンゼルス、ニューヨーク、大阪、京都

と巡り、まだ現実に戻ってきていない感じがするのですが、

気がつけば3月も中旬を過ぎました。

まだ寒い日が続いてますが、早く春になってほしいものです。

 

アメリカのミュージック・フェスティバルの

先駆けでもある、シカゴのロラパルーザ

 

真夏の8月開催のフェスティバル、

今年のラインナップもなかなか豪華ですが、

K-POPからはStray KidsIVEが参戦。

 

かつてはオルタナティヴ・ロックのフェスティバルでしたが、

今はコーチェラよろしく、ジャンルレスで多様性に満ちた

フェスティバルへと進化を遂げています。

 

僕が初めて参加した2005年のロラパルーザは、

ヘッドライナーがPixies、The Killers、Arcade Fire、

Death Cab for Cutie、Weezerらだったのですが、

キラーズは約20年経った今でもヘッドライナーとは、偉業ですね。

 

 

 

さて、アジアツアー一発目、韓国ソウル公演を終えて、

SLOWDIVEがいよいよ来日、

明日東京、13日水曜日に大阪でライヴを行います。

 

 

昨年秋のヨーロッパツアーとはセットリストも変更し、

今年のツアーでは新作「everything is alive」からの

ナンバーを4曲か5曲プレイしています。

 

しかも、ほぼ毎日セットリストを変えていますね。

 

チケットはまだ若干販売しているようなので、この機会にぜひ!

次回彼らの姿を日本で目にすることができるのは、

いつになるかわからないので。