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Just for a Day: 小林真里ブログ

映画監督/映画評論家 小林真里(Masato Kobayashi)です

突然ですが、僕が選ぶ

2000年代の映画ベスト100を発表します。

 

2000年から2009年までの10年間は、

個人的にはニューヨークに移住したり、

専業ライター(映画評論家)になったりと、

人生の分岐点となる重要なディケイドでした。

 

2024年になった今もまだ、

そんなに遠い過去のこととは思えないのですが。

 

実は、このリストは数年前に書き終えていたのですが、

特に発表する場所もないしどうしようかな。

と思っていたのですが、折角なのでこの機会に。

 

以前、イギリスの映画誌「Little White Lies」

同様の特集を組んでいたので、

そこにインスパイアされた面もありますが。

 

上から下に向かって、

100位から1位という書き方をしましたが、

上位20本以外は、あまり順位は関係ないです。

 

もしかしたら、うっかりリストから漏れた、

選び忘れた作品もあるかもしれませんが。

 

 

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イーグル vs シャーク(監督 タイカ・ワイティティ)

アモーレス・ペロス(監督 アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ)

ペルゼポリス(監督 マルジャン・サトラピ、ヴァンサン・パロノー)

JSA(監督 パク・チャヌク)

潜水服は蝶の夢を見る(監督 ジュリアン・シュナーベル)

ブロンソン(監督 ニコラス・ウィンディング・レフン)

ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還(監督 ピーター・ジャクソン)

天国の口、終りの楽園(監督 アルフォンソ・キュアロン)

ゴモラ(監督 マッテオ・ガローネ)

ハート・ロッカー(監督 キャスリン・ビグロー)

 

母なる証明(監督 ポン・ジュノ)

隠された記憶(監督 ミヒャエル・ハネケ)

過去のない男(監督 アキ・カウリスマキ)

屋敷女(監督 ジュリアン・モーリー&アレクサンドロ・バスティロ)

散歩する惑星(監督 ロイ・アンダーソン)

ハンガー(監督 スティーヴ・マックイーン)

ゾディアック(監督 デヴィッド・フィンチャー)

ジンジャー スナップ(監督 ジョン・ファルセット)

アウェイ・フロム・ハー 君を想う(監督 サラ・ポーリー)

ズーランダー(監督 ベン・スティラー)

 

俺たちニュースキャスター(監督 アダム・マッケイ)

ミレニアム・マンボ(監督 ホウ・シャオシェン)

籠の中の乙女(監督 ヨルゴス・ランティモス)

永遠のこどもたち(監督 J・A・バヨナ)

闇の列車、光の旅(監督 キャリー・ジョージ・フクナガ)

フローズン・リバー(監督 コートニー・ハント)

ミステリアス・スキン(監督 グレッグ・アラキ)

マン・オン・ワイヤー(監督 ジェームズ・マーシュ)

花様年華(監督 ウォン・カーウァイ)

ダニエル・ジョンソンと悪魔(監督 ジェフ・フォイヤージーグ)

 

ドッグタウン&Z BOYZ(監督 ステイシー・ペラルタ)

ロイヤル・テネンバウムス(監督 ウェス・アンダーソン)

ミーン・ガールズ(監督 マーク・ウォーターズ)

ドニーダーコ(監督 リチャード・ケリー)

レスラー(監督 ダーレン・アロノフスキー)

ミュンヘン(監督 スティーヴン・スピルバーグ)

グリーン・デスティニー(監督 アン・リー)

ミルク(監督 ガス・ヴァン・サント)

トラフィック(監督 スティーヴン・ソダーバーグ)

ガーゴイル(監督 クレール・ドゥニ)

 

瞳の奥の秘密(監督 フアン・ホセ・カンパネラ)

スプライス(監督 ヴィンチェンゾ・ナタリ)

サイドウェイ(監督 アレクサンダー・ペイン)

4ヶ月、3週と2日(監督 クリスチャン・ムンギウ)

スラムドッグ$ミリオネア(監督 ダニー・ボイル)

エターナル・サンシャイン(監督 ミシェル・ゴンドリー)

ボーン・アルティメイタム(監督 ポール・グリーングラス)

ナポレオン・ダイナマイト(監督 ジャレッド・ヘス)

トロピック・サンダー(監督 ベン・スティラー )

エレファント(監督 ガス・ヴァン・サント)

 

ゴーストワールド(監督 テリー・ツワイゴフ)

ドッグヴィル(監督 ラース・フォン・トリアー)

ニューワールド(監督 テレンス・マリック)

ヒットマンズ・レクイエム(監督 マーティン・マクドナー)

夏時間の庭(監督 オリヴィエ・アサイヤス)

スキャナー・ダークリー(監督 リチャード・リンクレーター)

26世紀青年(監督 マイク・ジャッジ)

アメリカン・サイコ(監督 メアリー・ハロン)

アレックス(監督 ギャスパー・ノエ)

シン・シティ(監督 ロバート・ロドリゲス)

 

サイン(監督 M.ナイト・シャマラン)

DIG!(監督 オンディ・ティモナー)

バッド・ルーテナント(監督 ヴェルナー・ヘルツォーク)

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(監督 ポール・トーマス・アンダーソン)

善き人のためのソナタ(監督 フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク)

ブラックブック(監督 ポール・ヴァーホーヴェン)

イースタン・プロミス(監督 デヴィッド・クローネンバーグ)

コララインとボタンの魔女(監督 ヘンリー・セリック)

ユー・キャン・カウント・オン・ミー(監督 ケネス・ロナーガン)

インファナル・アフェア(監督 アンドリュー・ラウ)

 

白いリボン(監督 ミヒャエル・ハネケ)

オールドボーイ(監督 パク・チャヌク)

第9地区(監督 ニール・ブロムキャンプ)

ノーカントリー(監督 コーエン兄弟)

メメント(監督 クリストファー・ノーラン)

殺人の追憶(監督 ポン・ジュノ)

21グラム(監督 アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ)

パンチドランク・ラブ(監督 ポール・トーマス・アンダーソン)

トーク・トゥ・ハー(監督 ペドロ・アルモドバル)

イングロリアス・バスターズ(監督 クエンティン・タランティーノ)

 

20. ONCE ダブリンの街角で(監督 ジョン・カーニー)

19. ムーラン・ルージュ(監督 バズ・ラーマン)

18. 24アワー・パーティ・ピープル(監督 マイケル・ウィンターボトム)

17. JUN0/ジュノ(監督 ジェイソン・ライトマン)

16. ブロークバック・マウンテン(監督 アン・リー)

15. REC/レック(監督 パコ・プラサ&ジャウマ・バラゲロ)

14. ライフ・アクアティック(監督 ウェス・アンダーソン)

13. 預言者(監督 ジャック・オーディアール)

12. ヒストリー・オブ・バイオレンス(監督 デヴィッド・クローネンバーグ)

11. イカとクジラ(監督 ノア・バームバック)

 

10. シティ・オブ・ゴッド(監督 フェルナンド・メイレレス)

9. 復讐者に憐れみを(監督 パク・チャヌク)

8. あの頃、ペニーレインと(監督 キャメロン・クロウ)

7. マーターズ(監督 パスカル・ロジェ)

6. ビフォア・サンセット(監督 リチャード・リンクレーター)

5. パンズ・ラビリンス(監督 ギレルモ・デル・トロ)

4. グラインドハウス(監督 クエンティン・タランティーノ、ロバート・ロドリゲス)

3. レクイエム・フォー・ドリーム(監督 ダーレン・アロノフスキー)

2. ぼくのエリ、200歳の少女(監督 トーマス・アルフレッドソン)

1. マルホランド・ドライヴ(監督 デヴィッド・リンチ)

 

 

Warpaintのバンド結成20周年を記念したシングル

「Common Blue」がリリースされました。

 

なんと、もう、20年も経ったのか...。

と思ったら、デビューアルバム「The Fool」を

リリースしたのが2010年なので、

メンバーが固定されるまでの

下積みが長かったということですね。

 

僕が彼女たちのライヴを初めて観たのも、

The xxのオープニングを務めた

2010年10月のニューヨーク公演でした。

 

 

 

いよいよ明日公開となります、

アリ・アスター監督の最新作にして

壮大でシュールな過激ブラックコメディ

『ボーはおそれている』

 

監督の過去2作、

『ヘレディタリー 継承』『ミッドサマー』に続き、

今回も劇場パンフレットに、

映画の徹底解析(In-depth analysis)

寄稿させていただきました。

 

今回は渾身の6400字

一番の自信作です。

 

映画館に行かれた際は、ぜひお手に取ってみてください!

 

『ボーはおそれている』関連では、

もう一本封切り後に、面白い記事が公開されますよ。

 

 

今回もハピネットファントムの

M氏にお世話になりました!多謝!

 

 

 

 

 

1月のサンダンス映画祭で話題を呼んだ、

デヴィッド・ゼルナー&ネイサン・ゼルダー最新作、

ジェシー・アイゼンバーグ、ライリー・キーオ主演

『Sasquatch Sunset』

トレイラーとポスターが解禁になりました。

 

 

サスカッチとは、北米のUMA(未確認生物)

ビッグフットのことですが、予告編を見る限り、

非常に大胆でワイルドで過激なジャンル映画に仕上がっている予感。

しかし、セリフはなさそうなのですが、果たして?

 

エグゼクティヴ・プロデューサーは、

なんとアリ・アスター

 

しかしこの映画のエグゼクティヴ・プロデューサーは、

調べたところ30人ぐらいいるみたいですが、

その多くは出資者かな?

 

音楽は、監督の過去2作と同様、

テキサス州オースティンが誇るエクスペリメンタル・バンド、

The Octopus Projectが担当。

 

ゼルナー兄弟といえば、批評家からも絶賛された

『トレジャーハンター・クミコ』の監督ですが、

僕はデヴィッドとは知り合いで、

共通の友人を通じて以前ニューヨークで出会ったのでした。

久々に再会したいところです。

 

俳優でもあるデヴィッドは、

ライリー・スターンズが監督したブラックコメディ

『The Art of Self-Defence』でジェシー・アイゼンバーグと

共演してましたね。

 

『Sasquatch Sunset』は北米で4月19日から拡大公開です。

 

 

 

 

さて、いよいよ明後日15日に開幕する

ベルリン国際映画祭でワールドプレミア上映となる、

チャン・ジヒョン監督(『サバハ』『プリースト』)

最新作『Exhuma』(파묘)

 

 

チェ・ミンシク、キム・ゴウン、ユ・へジン主演の

オカルトホラーです。

 

度重なる心霊現象に悩まされていたL.A.在住の

裕福な家族が、新しく生まれた子を守るために

売り出し中の2人組のシャーマンを招集。

一家が祖先の暗い影に取り憑かれていることが判明し、

お墓を掘り起こして祖先を安心させるため、

彼らは一流の風水師と葬儀屋の手を借りることに。

韓国の田舎にあった先祖の墓を掘り起こすと、

そこに埋められていた恐ろしい存在を解き放ってしまう。

 

これは期待の一本。

 

来週、本国韓国でも劇場公開されるので、

チェックしてくる予定です。

 

 

 

 

パール・ジャムの通算12枚目となる

ニューアルバム「Dark Matter」

4月19日にリリースとなります。

プロデューサーは、アンドリュー・ワット。

 

 

 

 

そしてワールドツアーのスケジュールはこちら。

オーストラリア&ニュージーランドの公演が決まってますが、

日本にはやはり来ないのですね。

 

Pearl Jam — 2024 Tour Dates
May 04 Vancouver, BC Rogers Arena
May 06 Vancouver, BC Rogers Arena
May 10 Portland, OR Moda Center
May 13 Sacramento, CA Golden 1 Center
May 16 Las Vegas, NV MGM Grand Garden Arena
May 18 Las Vegas, NV MGM Grand Garden Arena
May 21 Los Angeles, CA Kia Forum
May 22 Los Angeles, CA Kia Forum
May 25** Napa Valley, CA BottleRock Festival
May 28 Seattle, WA Climate Pledge Arena
May 30 Seattle, WA Climate Pledge Arena
Jun 22 Dublin, IE Marlay Park
June 25 Manchester, UK Manchester Co-Op Arena
Jun 29 London, UK Tottenham Hotspur Stadium
Jul 02 Berlin, DE Waldbühne
Jul 03 Berlin, DE Waldbühne
Jul 06 Barcelona, ES Palau Sant Jordi
Jul 08 Barcelona, ES Palau Sant Jordi
Jul 11** Madrid, ES Mad Cool Festival
Jul 13** Lisbon, PT NOS Alive Festival
Aug 22 Missoula, MT Washington-Grizzly Stadium
Aug 26* Indianapolis, IN Ruoff Music Center
Aug 29 Chicago, IL Wrigley Field
Aug 31 Chicago, IL Wrigley Field
Sep 03 New York, NY Madison Square Garden
Sep 04 New York, NY Madison Square Garden
Sep 07 Philadelphia, PA Wells Fargo Center
Sep 09 Philadelphia, PA Wells Fargo Center
Sep 12 Baltimore, MD CFG Bank Arena
Sep 15 Boston, MA Fenway Park
Sep 17 Boston, MA Fenway Park
Nov 08 Auckland, NZ Go Media Stadium Mt Smart
Nov 13 Gold Coast, AU Heritage Bank Stadium
Nov 16 Melbourne, AU Marvel Stadium
Nov 21 Sydney, AU Giants Stadium

 

Netflixの「殺人者のパラドックス」

を一気に全エピソード観ました。

 

チェ・ウシク、ソン・ソック主演の

この作品は、なるほど

シャマランの『アンブレイカブル』かあ。

 

とちょっと思った次第ですが、

先週シーズン1がファイナルを迎えた

ディズニープラスの「殺し屋たちの店」

キム・へジュン、イ・ドンウク主演)も、

これは『ジョン・ウィック』だよなあ。

と思わざるを得なかったです。

 

この韓国の両作品とも共通して、

殺し屋たちの物語ですが、

前者が非道な悪党(罪人)たちを成敗する

必殺仕置人の如きダークスーパーヒーロー

(ヴィジランテ)と

彼を追う刑事が主人公で、

様々なキャラクターが交錯する

スリリングな作品である一方、

後者は、凄腕の殺し屋と彼の姪っ子(後継者)が、

強力な殺し屋集団に命を狙われ攻防を繰り広げる、

銃火器が派手に炸裂する

アクション色の濃い作品なのでした。

 

残虐描写は「殺人者のパラドックス」のほうが

鋭利でリアリスティックでショッキングですが、

脚本も巧妙で、全体的に繊細な絵作りで

凝ってるなあと唸りました。

あとサイドキックのキャラクターが白眉で、

あのインパクトの強い体格とピュアな眼差しに、

これは素晴らしいキャスティングだなと痺れました。

 

両作とも家族の物語(悲劇)が基軸なのは韓国らしいですね。

 

 

 

 

 

さて昨日、

Kali Malone「All Life Long」 と、

Chlsea Wolfeの7枚目のアルバム

「She Reaches Out To She Reaches Out To She」

がリリースされました。

 

楽しみな2枚だったのですが、

ゴスロッカー、チェルシー・ウルフの新作は、

なんとトリップホップとエレクトロニックスの影響が

顕著な作品で、センスよく新たな方向性を

提示しており、驚きました。

さらなる進化に感銘を受けた次第です。

 

 

 

 

 

昨年12月にソウルに行った時、ロケハンを兼ねて

以前から気になっていた「龍馬ランド」に足を運びました。

 

1983年にオープンし、2011年に閉園した遊園地。

 

数々の映画やTVドラマ、ミュージックビデオの

舞台になってきた場所ですが、

意外にもかなり小さなアミューズメントパークでした。

 

しかし、放置され、死んだかのような

可愛いキャラクターたちの乗り物が朽ち果てていて、

なかなか悪夢的でクリーピーでした。

非常に味わい深かったです。

 

今月来日公演を行う、

QWER「Harmony of Stars」のビデオも

ここで撮影してたんですね。